ロード・オブ・ジュエリー

07 石留めの種類

石留めの種類

一般的に石を止める方法は大きく分けて爪留め、彫り留め、伏込みとありますが、ここではそのいくつかをご紹介しながら販売時の留意点を挙げてみましょう。

爪留め

最初に爪留めですが、これは皆さんが最も目にする石留め方法です。

爪留め方法は立ち上がった爪にアゴと呼ばれる溝を切り、宝石のガードル部分を合わせセットした上で押さえつけます。ただし宝石のカットの種類によっては、必ずしもアゴを切らない場合もあります。

爪留めにおける高額品・低額品にかかわらず起きる可能性がある留意点について触れてみましょう。
アゴに合致せず宝石が十分に押さえられずバランスよく石留めが行われなかった場合、問題点としては衣服への引っかかりや後日の石外れがあります。

彫り留め

彫り留めは本来小さなサイズの石を爪が見えないように複数留める方法です。

これはパヴェ留めなどと呼ばれる場合もありますが、単独で留める場合も多く、工程としては石座になる穴の周りにタガネで地金を掘り起こし、その地金部分を使って石を留めていきます。つまりその部分が爪となるのです。この場合も石留め部分には注意しましょう。

現在では原型に彫り留めに近い爪を立てておき、その爪で押さえる場合も多くあります。

伏込み

伏込みに関しては留め方により呼び方がいくつかあります。レール留めなどもこの種類の一つです。これらの特徴は爪留めや彫り留めのように点で留めるのではなく、線で留めることが特徴になります。

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