宝石販売指導マニュアル

08 非結晶質宝石

オパール

一般的にブラックオパールやホワイト(ソープ)オパールと呼ばれるオーストラリアで採掘されるものと。ウオーターオパール、ファイアーオパールと呼ばれるメキシコ採掘のものに大別されている。非常にデリケートな宝石で数%の水分を含んでいるために乾燥に非常に弱く、他の結晶質の宝石と違い衝撃にも弱い。そのため宝石として扱われるものは見た目の美しさが群を抜いていなければならなく、その要が遊色効果である。 オパールの語源は《貴重な石》を意味するサンスクリット語から来ていますが、もろく美しかったためにローマ人は《愛らしい天使》と言っていた。

オパールの価値とその判断基準

オパールはもろい宝石であるがゆえに、その美しさが必須条件となっているが、古代アラブ人は稲妻とともにやってきた閃光にも色合いを賛美し、シェークスピアに至ってはその美しさを宝石の女王と表現しているほどオパールには色合いと彩色が必須価値となる。オパールの地色の透明度、輝きを基本に考え、レインボーカラー七色の存在の有無、特に赤色の存在や角度を変えたときに他の色に変色するか否か。青色や緑色の存在も大きな価値です。つまり、ハッキリした遊色効果の存在が価値を左右します。

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