ロード・オブ・ジュエリー
05 プレス製品
プレス製品
プレス製品は鋳造のキャストに対して鍛造ということになります。地金を原型によりプレスをし型出しをしていきます。
キャストは時折す(鬆)と呼ばれる空洞部分が製品内部に生ずる場合があることは既に述べました(参照:4.キャスト製品)が、プレスに関してはその可能性は低くなります。またキャスト製品に比べ比較的厚さのないもので線をはっきり出したいものに向いており、硬貨などはその良い例と言えます。
作業工程
プレス作業においてはいくつかの工程を経て完成品に近いパーツをくりぬいていきます。
最初に地金を粗プレスを行い、次の段階では余計なバリ部分を取り除くプレス作業を行います。これらの工程を繰り返することにより完成した数種類のパーツを組み合わせレーザー溶接を行うことにより、ある程度のデザインには対応出来ます。
テニスブレスレットなど同じパターンを連ねる単純なデザインのものに向いており、その場合には接続部分においてパーツをかしめる手作業で組み立てを行いますので、溶接の必要がなくなります。ただし、この作業はパーツが細かいものになるので熟練した技術が必要になります。
その後石留め、磨きといった工程を経て製品となります。
切削
キャストの原型はワックスなど加工が比較的容易なものですが、プレスの原型は硬質な金属を使用するため切削などの機械作業による製作になります。
クラスプのバネなど弾性の必要なものはプレスを使用する典型的な例と言えるでしょう。
その他プレスの原型作成に使用する切削技術は甲丸など単純なデザインのものを製作する場合に使用されることがあります。
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