ジュエリーアドバイザーへの道

05 接客について

接客について

接客は、お客様本当によくいらっしゃいました という気持ちを形に表してみることです。 明るく魅力的な、暖かい笑顔でお客様をお迎えいたしましょう。

さあ、皆さんも美しい笑顔を表現してみましょう。 日頃から鏡の前で笑顔の練習をしましょう。 真剣になると自分では笑顔でいるつもりでも 目つきが怖くなる人もいます。 注意しましょう。

口角を上げ優しい笑顔です。 ニヤけるのとは違いますよ。

接客のルール

お客様との接客はクライアントからの指示以外は 1対1 を守り、一度に何組ものお客様を接客しないようにしましょう。

接客中、脇から声をかけるお客様には、 やさしくお待ちいただくようお願いし 他の販売員を呼び対応してもらい、 取り扱っている商品を良く管理し盗難等の事故に 合わないよう気を付けましょう。 

接客時は いつでもすぐに立てるよう深く座らずに なるべく浅く座って 接客をおこないましょう。 深く座ったり、足を交差すると見苦しい姿になります。

立ち方

朝礼、開店、 閉店のとき、側面販売のときなど、適度な緊張感を持って、 顎を引き、手を軽く前に置き、上品に、 かつ爽やかに立ちましょう。

朝礼やミーティングの時にも、おしゃべりなどせず 気を引き締めて待機します。 立ち姿は周りから見られているので 足を崩さずきちんと立ちましょう。

お話の内容をきちんと書き留めるように メモ用紙とボールペンを持ち待機します。

動待機

お客様をお待ちするときは基本的には動待機です。 商品ディスプレイを直す Gケースを拭く 鏡を拭く 用具を整理整頓など 仕事を自ら見つけ動きながらお客様に声をかける きっかけを作りましょう。

お辞儀の方法

接客時のお辞儀は ぴょこんと頭を上下するだけではいけません。 心を込めて、丁寧なお辞儀をしましょう。

正しいお辞儀のテンポは 1,2,3で頭を下げます。 4、で止めます。 5,6,7,8でゆっくり頭を上げましょう。

  • 会釈は、軽い挨拶です。 15度くらいの角度で、軽く頭を下げます。
  • 中礼は、一般的な挨拶の時です。 いらっしゃいませなどの言葉を添えて、30度くらいの角度をとります。
  • 最敬礼は、より丁寧な挨拶や感謝のときに使います。 45度くらいの角度でより深く。
  • お見送りの時、お詫びの時のより深いお辞儀は90度くらいの角度です。

特にクレーム処理などの場合には、より深いお辞儀をし お客様の仰る事を十分にお聞きし、言い訳などをせずに、 速やかな対応をしましょう。 お見送りの時はお客様が振り返られます。 よりゆっくり頭をあげましょう。

お声をかけてから頭を下げ 振り返られた時まで、頭を下げていることがベストです。

座り方

椅子に腰を掛けるシーンでは、 どのような場面が思い浮かぶでしょうか。 女性らしく、エレガントに椅子に腰を掛けましょう。

例えば、 食事のとき、休憩のときなど。 大人数の仕事の時には、 椅子が不足する場合があります。 椅子の上に荷物を置いたり、長い時間席を占領しないような 気つがいが必要です。テーブルの上にバッグを置くのはマナー違反 休憩室ではほかの会社の方もいらっしゃるので 言葉遣いや仕事に関する私語雑談は特に気を付けましょう。

ビニールバックを置く位置は、椅子の後ろがよいでしょう。 テーブルの上に置かないように気をつけてください。 背筋を伸ばし行儀よく座りましょう。 また、後ろを通る人の邪魔にならないよう椅子を引き 場所をとらないよう気を付けてください。

手を美しく

手をご覧ください。お手入れは出来ていますか。 手は接客中お客様から一番注目されています。 日頃からハンドクリームを使用し 美しく保つように努力しましょう。

指先も大切です。 爪を長くしすぎると機能的ではありません。 美しくナチュラルな形に整えましょう。ディスプレやラッピング時に 邪魔にならない程度の長さがベストです。

ネイルはいかがでしょう。いつも綺麗に塗り直しておきましょう。 商品価値を高める為に、カラーにも気をつけましょう。

手は日常生活が出やすい箇所です。 毎日少しずつの心がけで、美しい手を保つことができます。

トレーを上手に扱いましょう

トレーには、お客様におすすめしたい商品や お気に召した商品を乗せてご覧いただきます。 商品は、3点~5点くらいが管理する上でも、 見た目にも美しく見えます。 商品が重なったりぶつからないよう タグを溝にしっかり挟んでください。

両手で丁寧に指先をすっと伸ばし、曲線を描くように持ち上げ、 ウエストより少し高めの位置で、きちんと持ちましょう。 またその動きも、中指を中心として、指先をスッキリ伸ばし、 美しい手の動きをレッスンしてみましょう。

同行販売や、商品の移動時 トレーに商品を乗せて歩くときには 混んでいたり、 急いでいる人がぶつかることもありますので 落とさないようしっかり持ちましょう。 トレーの上からセーム皮を何気なく乗せると 落としたり盗難にあうことが避けられます。

同向販売では、お客様の前を歩き お似合いの商品を提案しながら 進みましょう。 不要な商品はすぐに元に戻しましょう。 いつまでも持っていると他のお客様に ご覧いただくチャンスをなくします。

Gケースとオープンディスプレイ

商品を取り出すときの手の動きはいかがでしょう。 Gケースの中に入っている商品を取り出す場合には、 商品の上に手を掛けるようにすると 傷付けずに取り出す事ができます。 曲線を描くように美しく商品をご提示します。

また、対面接客中Gケースに寄りかかったり ひじをつかないようにしましょう。 オープンディスプレイに展示されている奥の ネックレスを取り上げたり取り出したりする時は、 特に注意しましょう。

取りにくい所に置いてある商品を接客中の販売員が取ろうと した時に、手の空いた人が手伝うなどで事故を防ぎましょう。  待機するとき お客様から商品がみえなくなる位置に たたないいよう気を付けましょう。

鏡の取り扱い方

お客様に商品を着けていただいて、鏡を見て頂きましょう。 小さい鏡を見て頂く時 両手で鏡をしっかりと支え、位置を確認します。 両手の指先を美しく伸ばす事を忘れずに。 お客様の目線に合っているか 高さと角度を注意して持ちましょう。
お客様が背伸びをしたり屈んで鏡をご覧になっていたら 角度や高さが合っていません。

会話に夢中になり、ご覧になっている鏡をゆらせてしまうと お客様が船酔い状態になり気分が悪くなります。 お客様の背の高さ、 目線を見ながら角度と位置を整えましょう。 商品は全身のバランス感を姿見で見て頂くと、 全体のバランスがよくわかり 更に美しく見えます。
お客様に負担をかけないよう鏡を移動しましょう。

お客様の所まで鏡を移動できないときは 「こちらへどうぞ」と言葉で伝え 移動していただきます。 その時はお客さまの体に触れたり 押したりしないようご案内をしましょう。 お客様と並び同じ目線で鏡を通して見ることで お客様は近くで顔や首を見られる不快感がなくなります。

商品や鏡に指紋やほこりはついていませんか?  常にきれいな鏡でお客様をお待ちしましょう。

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