アパレル業界への転職を考えるとき「実際の年収はどれくらいだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。アパレル業界の年収は職種によって差があり、衣料品販売に関連する統計では384.8万円が目安です。
この記事では、職種や働き方、年代による年収の違いや、年収を上げる方法を解説します。アパレル業界への転職を考えている方は、参考にしてください。
目次
Q1: アパレル業界の平均年収はどのくらいですか?
アパレル業界の年収は、職種や勤務先、経験などによって異なります。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、衣料品販売に関連する職業分類の年収は384.8万円、パタンナーやファッションデザイナー、マーチャンダイザー・バイヤーに関連する職業分類では、500万円前後〜550万円台が目安として示されています。
株式会社NEXER Groupと株式会社アイ・ジュエル・プランニングが全国の男女300名を対象に実施した「働き方の多様化と理想の仕事」に関する調査(2026年3月24日~3月31日、インターネット調査)では、仕事選びで最も重視する条件として「給与」が35.0%で最多でした。
給与を重視する理由には「生活が楽になるから」「生活に関わることだから」といった声があり、仕事選びにおいて収入が重要な判断材料になっていることがわかります。
アンケート引用元(PR TIMES):「自分主体」の働き方へ、300人調査。約4割が柔軟な雇用形態に関心
アパレル業界の職種別の平均年収
アパレル業界には、販売員のほか、服の型紙を作るパタンナー、商品のデザインを考えるファッションデザイナー、商品の企画や仕入れを担当するマーチャンダイザー・バイヤーなどの職種があります。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、衣料品販売の年収は384.8万円 、パタンナーは497.7万円 、ファッションデザイナーは539.6万円 、マーチャンダイザー・バイヤーは557.6万円 が目安とされています。
ただし、これらは各職種に関連する職業分類の統計値であり、必ずしもその職種だけの平均年収ではありません。実際の年収は仕事内容や経験、勤務先などによっても異なるため、参考値としてとらえましょう。
また、販売員として経験を積み、店長やエリアマネージャーなどの管理職を目指すことで、年収アップにつながる可能性もあります。
出典:職業情報提供サイト(job tag)「衣料品販売」
出典:職業情報提供サイト(job tag)「パタンナー」
出典:職業情報提供サイト(job tag)「ファッションデザイナー」
出典:職業情報提供サイト(job tag)「マーチャンダイザー、バイヤー」
Q2: アパレル業界は正社員と正社員以外で賃金はどれくらい違いますか?
アパレル販売を含む卸売業・小売業全体では、正社員の月額賃金は37.03万円、正社員以外は21.78万円 で、約15万円の差があります。ただし、アパレル販売に限った数値ではないため、転職の際は雇用形態ごとの給与や働き方を比較することが大切です。
卸売業・小売業の正社員と正社員以外の賃金
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、卸売業・小売業全体における正社員と正社員以外の月額賃金には、15.25万円の差があります。
また「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、衣料品販売に関連する統計での1時間当たりの賃金は、一般労働者(残業代、賞与を含む)が1,897円、短時間労働者が1,238円 となっています。
これらは集計対象や計算方法が異なるため、単純に比較できませんが、働き方によって給与に差があることがわかります。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」結果の概要 > 一般労働者 > 雇用形態別
出典:職業情報提供サイト(job tag)「衣料品販売」
アパレル販売における雇用形態の実態
アパレル販売には、正社員のほか、派遣社員やパート・アルバイトなどの働き方があります。
| 雇用形態 | 特徴 |
|---|---|
| 正社員 | 比較的安定した収入を得やすく、研修や福利厚生が整っている場合がある |
| 派遣社員 | 派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の店舗で働く。複数のブランドや店舗を経験できる場合がある |
| パート・アルバイト | 勤務日数や時間を調整しやすく、生活に合わせた働き方を選びやすい |
未経験からアパレル販売を始める場合は、給与だけでなく、研修制度や正社員登用制度、勤務時間も確認しましょう。
Q3: アパレル業界の年収は年代やキャリアでどう変わりますか?
アパレル業界の年収は、20代では300万円台がひとつの目安です。経験を積んで店長などの管理職へキャリアアップすることで、さらに年収アップを目指せます。
アパレル業界の年代別の年収推移
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、衣料品販売に関連する職業分類の年代別年収が以下のように示されています。
- 20代前半:325.1万円
- 20代後半:367.2万円
- 30代前半:387.1万円
- 30代後半:401.9万円
- 40代前半:427.6万円
- 40代後半:428.4万 円
これらは衣料品販売だけの平均年収ではありませんが、掲載されている年代では、年齢が上がるにつれて年収も高くなる傾向が見られます。
キャリアによるアパレル業界の年収の違い
アパレル業界では、販売スタッフから店長やエリアマネージャーなどの管理職を目指したり、商品企画や仕入れを担当する職種へ進んだりする道があります。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、アパレル販売の経験を積み、店長などを経てマーチャンダイザーになるキャリアが紹介されています。また、マーチャンダイザー・バイヤーに関連する職業分類の年収は557.6万円が目安です。
ただし、557.6万円はアパレルのマーチャンダイザーだけを集計した平均年収ではなく、関連する職業分類の参考値です。また、転職や昇進によって必ず年収が上がるわけではないため、将来目指したい職種や役職に加え、給与条件も確認しましょう。
Q4: アパレル業界で年収を上げるにはどうすればいいですか?
アパレル業界で年収を上げるには、昇進や職種の変更、転職などの方法があります。給与だけでなく、昇給や評価の仕組み、将来的に目指せる役職なども確認しましょう。
キャリアアップや職種の変更を目指す
年収アップを目指す方法のひとつは、経験を積んで昇進することです。たとえば、販売スタッフから店長、さらに複数店舗を管理するマネージャーへと進む道があります。
役職が上がると、基本給が増えたり、役職手当が付いたりする可能性があります。また、企業によっては、社内で希望者を募集する「社内公募制度」を利用して、本社勤務や別の職種に挑戦できる場合もあります。
現在の職場で昇進や職種変更が難しい場合は、経験を活かせる別の企業への転職も検討しましょう。また、アパレル販売で培った接客スキルを活かして、ジュエリー業界の販売職に挑戦することも選択肢のひとつです。
給与・評価制度が整った企業を選ぶ
年収アップを目指すなら、求人票に記載されている月給だけでなく、昇給や賞与、インセンティブなどの制度も確認しましょう。企業によって評価制度は異なり、販売実績や業績が給与・賞与に反映される場合もあります。
たとえば、販売実績に応じたインセンティブ制度があれば、接客や販売の成果を収入アップにつなげられる可能性があります。また、昇給の仕組みや賞与の有無、役職手当なども、将来的な年収を考えるうえで確認しておきたいポイントです。
まとめ
アパレル業界の年収は、職種や雇用形態、年代によって異なります。衣料品販売に関連する統計では384.8万円が目安ですが、専門職や管理職では、さらに高い年収を目指せる場合もあります。
年収アップを目指すなら、昇給や評価制度に加え、これまでの経験を活かせる別の業界にも目を向けてみましょう。たとえば、アパレル販売で培った接客スキルは、ジュエリー販売でも活かせる可能性があります。
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